アルムは、魔物討伐の任務では外の町のことを怖がらなかった。 しかし、私用で外の町に出るのは怖がった。 「俺が絶対楽しい一日にしてやる」 俺は優しくアルムの頭を撫で、「大丈夫だから」と言い聞かせた。 アルムは不安気な表情のまま俯いている。 そんなアルムに、俺はしばらく安心させるように言葉掛けていた。 大丈夫だ。 俺が側に居る。 絶対に守ってやるから。 お前の、その笑顔を。