キミのそばで 〜Forever〜



〈美姫ー!
 久しぶり☆ 元気にしてますかー?〉



はぁー。


美姫、元気かな…


「はーい、席につけー。これから1年間担任をする――」


新しい担任が入室し、初めてのホームルーム。


これから自己紹介みたい。


出席番号順なので、割と早く順番がまわってくる。

次が私の順番。


「及川 花奈です。出身中学校は他県なので、まだあまり慣れていません。
分からないことも多いですが、よろしくお願いします!」


私の自己紹介が終わって少しした頃、翔と同姓同名の人が登校してきた。


「おい、入学初日に遅刻か?名前は?」


かわいそうに…って、なんで翔と同姓同名の人のこと考えてんの、私!



翔と同姓同名の人って言うの面倒くさくなってきた。



そうだ!あだ名だ!あだ名考えよう…


うーん、遅刻してきたから、ちこ君。


可愛くなっちゃったけど…まぁいいや。


「上山 翔です」


やっぱり、翔と本当に同じなんだ…。

この名前に反応してしまう…。


実は、さっきからなぜか分からないけど、怖くてちこ君の顔を見れていない。


でも、声は翔と全然違ったから、やっぱり偶然だ…


少しがっかりしている私は、一体何を考えているんだろう…?

何を思っているんだろう…?



自己紹介が終わり、このあとクラスごとに体育館に移動して入学式。今日はそれで下校みたい。


先生がこれからの連絡をしている時、美姫からメールが届いた。


〈久しぶり! そっちの生活には慣れた?〉


まだまだ、全く慣れません…。


〈いいや、ぜーんぜん。(笑)
 これから入学式始まるよ…(泣)〉


返信を送ったとき、誰かに声をかけられた。


「ねえねえ、花奈ちゃん…だっけ?」

「はい、そうですけど…」


あ、この人、確か同じクラスの人だ…!

名前、なんだっけ…

あーー、もう少しで出てくるのに…!


「佐野 萌です!よろしくね!」


あー、萌ちゃんだ、そうだそうだ!


「こちらこそ、よろしくね!」


私たちは、最近のドラマや好きな俳優の話ですぐに意気投合し、仲良くなった。