「まじできたねぇ!花枯れたらどうしてくれんだよ。
 ほら、もう一回かえろよ?」


そういってこちらに花瓶をむける。


あっ、と思った時には遅かった。
私の髪からも、顔からも、制服からも水がしたたる。


「なにやってんだよ。はやくかえろよ」
響く笑い声。


寒い。季節は冬。水は凍るように冷たい。

もう、嫌だ。誰か助けて。

なんで私が水なんかかけられなくちゃいけないの?


私が何をしたっていうの…?