奇跡の歌姫【下】




それに気付かないふりをして、話を続けた。



「風邪はね、その後にお風呂に2時間くらい入ってたからだと思うんだ。」


『愛歌、ごめん。ちょっと電話、切ってもいいかな?
他にも色々聞きたいことあるから、後で絶対掛け直す。』


「…分かった、じゃあ後で。」



ふっと息をついて電話を切ると、ドアがノックされた。