「逃げる…ということですよね。」


「…。というか、貴方はそこに通うべき人間なのよ。今までの生活がイレギュラーなの。」



逃げられるのなら、逃げたい。


でも、あそこは私には、繋がりが多すぎるの。


歌手になるために、芸能科がいいんだということも分かってるけど、今までのことを捨ててまで、私には無理だよ。



「そのことも少しは考えなさい。」


「…はい。」