奇跡の歌姫【下】





"何かはまだ言えないの。お願い、もう少しだけ!"



"そうは言っても、俺、何でここにいるかもよく分かってないし…。いや、まぁ何とかして見る!愛歌のお願いだしなぁ!"




お兄ちゃんがそう言った瞬間、私の目の前からその空間が消えた。



私は歌っていた。



大勢の人に向けて。