「utaちゃん、私、あなたの歌大好きよ。それと同じくらい、愛歌ちゃんとしてのあなたも好き。」
私の手を握って、私の目を見て、そう言った。
「私は愛歌ちゃんをutaに変身させられることに誇りを持ってる。
でも、私にはutaとしてあなたが輝けるようにメイクを施すしかできない。
蛍くんのようにあなたの心を支えることはできないの。」
それに精一杯首を横に振っても、それに苦笑いで返される。
「でもね、その分あなたのその綺麗な声に負けないくらい、あなた自身を際立たせること、そこに自信はあるの。
だから、舞台の上ではなにも心配しないで笑っていて欲しいな。」


