奇跡の歌姫【下】





「愛歌ちゃん、環さんじゃないけど僕も決勝戦に連れて行って欲しいなぁ。」


「…じゃあ、その時は私からもお願いがあるの。」


「いいよ。どんなお願い?」


「優勝のご褒美のフリータイム、私の伴奏者になって欲しいなぁ。一緒にお兄ちゃんの曲、やらない?」



ずっと温めてきたアイデア。


優勝者だけが手にできる、最高の舞台。


そこであの病室での1コマをもう1度出来たら、そう思った。