奇跡の歌姫【下】





司会者のその言葉は全く頭に入らない。


聴覚全てがシャットアウトされたかのような感覚。


最初の演技者以外は舞台を下り、さらに後半の演技者は控え室に戻る。


私も、けーちゃんに連れられ楽屋に戻った。



「utaちゃん、やるわねー!トリを掻っ攫っていっちゃうなんて!周りの人も皆、期待してたわよー?サムライガールってね!」


「もう何だか、もう何も考えられないです…。」