奇跡の歌姫【下】




「でも、練習とかしてないし…。」



やっと出た言葉はそれだった。


消極的な言葉。


でも、輝はそれを許してはくれなかった。



「歌手になれるチャンスなんて、そうそうない!この番組は有名だし、確率が高い。しかも、sayakaとは一応、知り合いだろ!?…このチャンス逃すとか、ありえない。」



輝は必死だった。


本当に、私の夢のことを真剣に捉えてくれていた。