奇跡の歌姫【下】





本番が始まるまで10分を切り、スタッフさん達が忙しく動き回っていた。



「緊張してる?」


「どうだろう…まだ大丈夫かな?
一旦オープニングだけだしね。番号初めの方引かなかったらまだ時間はあるし…。」


「…環さんと2人で会場から見てるから。頑張って。」



頭の上に乗せられた手が、セットした髪を崩さない程度に頭を撫でた。


そのおかげで自然な笑顔が出る程度に安心できたようだ。