奇跡の歌姫【下】





それに苦笑いしつつも、実際、自分の出番が近づいてきたらドキドキするわけで。


実はちゃんと出来てなかったらどうしよう、とか、どんどん不安になっていく。


無意識に両手を握りしめ、眉間にシワが寄っていく。



「大丈夫。」



その声と手の上の温もりに、どれだけ安心したか。


ずっとテレビばっかり見てたのに。


本当に輝って、不思議だよ。