暫く、声が出なかった。 それが秒単位だったか分単位だったか、あるいはもっと長い時間だったかもしれない。 気づかれた。青空の深層、忍ばせた赤に。 その事実があまりにも大きすぎて、僕の気道を塞いでしまう。 舞い戻った静寂を切ったのは彼女の言葉だった。