そうやって高校1年目の初夏を迎えたある日のこと。 コンクールの絵が間に合いそうになく、美術室で一人、筆を走らせていた。 ほとんどの部活が休みの日であるため、筆とキャンバスが擦れる音だけが耳に入ってくる。 そんな微静寂が、不意に破られた。