その日を境に、僕は青空を描けなくなった。赤を忍ばせることが出来なくなった。 どんなに深い青も、赤色を匿えない。ただただ、青の上に赤が重なるだけだった。 絵の中の青空が、本物の青空でなくなる。 そのあまりのショックに何度も筆を落とし、床に色の涙を零してしまう。