その瞬間、平手打ちかもしくはグーパンチがくると覚悟した…
が。
ビシッ
「ぁいたっ!」
死んだ……。
ってあれ?デコピン?
生きてる。
指で弾かれたところがヒリヒリと痛む
予想外のデコピン攻撃に目を丸くする
私の様子を見て、銀髪の男が小さくため息をついた
「お前そのすぐ早とちりする癖直せ」
「早…とちり?」
「あれじゃ俺が悪いことしたみてぇになってんだろ」
「す、すいません…」
「あと、ちゃんと前見て歩けよ
危ないから」
「すいません…」
よかった…
もう、ほんとに終わりかと思った…
安心したらまた目頭が熱くなってきてしまった
だ、だめだ!
これ以上醜態を晒すわけには…!
あれ?そういえばさっき、癖って…
それに、やっぱりどっかで聞いたことある声のような…
キーンコーンカーンコーン
予鈴!
「「やばっ !!」」
ダッシュで教室に入ったけど
教卓の前にはもう先生が立っていた
「おー、お前ら二人して仲良く遅刻か??
初日からたるんでんなぁー」
「すいません…」
「…………。」
ほんとは遅刻じゃなかったのになぁ…。
ただでさえ初日から遅刻で恥ずかしい思いをしたのに
この隣の銀髪の男のせいでさらにみんなの視線が集まってしまった
やっぱり最近のツケが回ってきたのかな…
ほんとについてない。

