ただ愛しくて




「…ってぇな
ちゃんと前見て…」



はあああ、きたああああ



「ごごごごごめんなさあああい!!!」



とにかく頭を下げて謝った

予想通りになってしまうとしても
私のせいなんだしちゃんと謝らなきゃ…



次から次へ涙がボロボロと流れ出てくるが
今はそんなもの気にしている余裕はない






「あ?あんた…」




「ほんっっとうにごめんなさい!!
お願いします、親孝行だけでもさせてくださいぃ…」




「はぁ???」





「命だけは見逃してください!!」






90°に頭を下げて必死に謝った





「ちょ、おい…」






『うわぁ、何したのあの子』


『勘弁してやれよ、かわいそうに』


『何何?うわっ!女の子相手に…』







私たちの横を避けて通っていく人達から次々と声が聞こえてくる




でも、誰も間に入ろうとしたり止めようとする人はいない




相手が悪すぎるのだ。







「………ちょっと来い」





すると銀髪の男がいきなり私の腕を捕み、どこかに連れていこうとした






「ああああの、ごめんなさ…」





「黙ってついて来い」





「ひっ!」





横目で見られただけで威圧感が半端ない


オーラで殺されそう。




でもなんか、この人の声どっかで聞いたことあるような…








そのまま無言で手を引かれて



角を曲がった先の人気のない所に連れてこられた











そして着くなり、
いきなり銀髪の男が手を振り上げた








い、いきなり来た!


問答無用ってことですか!?





まって!
まだ心の準備が…!