でもなんにせよよかった…
優しそうな人で。
といっても関わることってないだろうけど
よろしくお願いします…
話しかける勇気のない私は
いつも心の中でそう呟いている
まだ予鈴が鳴るまで時間もあるし少しトイレに行きたくなって私は席を立った
やっぱ新しいクラスって
落ち着かないなぁ…
ボーッと廊下を歩いていたその時…
「ぶっ」
誰かの背後に顔面から思い切りぶつかってしまい、私は後ろ向けに尻餅をついてしまった
「ったぁ…
あ!ご、ごめんなさい
ボーッとして…て…」
そのぶつかった相手を見上げた瞬間
全身から血の気が引いていくのが分かった
着崩した制服
耳と唇の端にピアス
そして、銀色の髪
右目に眼帯
一目見てわかる
『この人、やばい』

