D組についた…
ここまでの道はなんてことはなかったがいざ自分のクラスを目の前にすると、やはり緊張からは逃れられない
だ、大丈夫大丈夫
誰も私のことなんか気にしないし気づかない…よね?
よし、いける
ガラガラッ
『うっそ、まじでー?』
『まじまじ!』
『昨日の爆チャンみた?』
『おう見た見た
やっぱあの芸人好きだわー』
教室内は友達同士でおしゃべりをしている声でいっぱいだった
そのざわめきのおかげか
私がドアを開けた音がかき消されたようで大半の人が私が入ってきたことに気付いていない
はぁ、よかった…
入った瞬間、視線が集中したらどうしようかと思った。
ホッとして自分の席まで行くと
昨日はずっと空いていた私の隣の席が既に埋まっていた
私の隣の席に座っているその人は楽しげに友達とおしゃべりをしていて
私が席についたことに気づいていないようだ
この人がお隣さんか
健全な男子高校生って感じで
すごく爽やかそうな人
笑顔がまぶしい
ぼーっとその人のことを見ていると
視線に気づいたのか私と目が合ってしまった
やばい、見すぎたかも!
思わず視線を外そうとしたとき、
その人が私に向かってニコッと笑顔を見せてくれた
おおぅ、キラースマイル…
ここは無視するのは失礼…だよね。
とりあえず私もその人に笑顔で返して
素早く視線を外した
何か言おうとしていたようにも見えたけど
知らない人と視線があってしまっただけでも焦るのにそれが長引くなんて…
身がもたない…
変に思われてないよね?
顔ひきつってなかったかな…

