ただ愛しくて



「一緒に行く?」



ニカッと笑ってそう言ってくれた蒼空


ああ笑顔が眩しい



「行く!!」



本当に蒼空と一緒の高校でよかったとつくづく思う



「緊張するね〜」




「蒼空でも緊張するの!?」




「そりゃ緊張するよ〜
楽しみだけどね!
あたし達のこと誰も知らないんだから
もっと堂々としてなって」




そう言われるとますます…





「そ、そらと同じクラスになれなかったらどうしよう…」





「そりゃ、なれないかもしれないね~」





「え!?」





「でもそん時は休み時間は絶対
すーのクラスに行くからね!
心配すんなっ」




そう言ってビシッと親指を立て笑う蒼空


感激のあまり涙が出てきてしまった




「ぞだああああああ(そらああああああ)」





「ほんっと泣き虫だなぁ、すなおは!」





そ、そうだ

高校に入ったら泣き虫卒業するんだった!




『泣きそうになったらとりあえず笑う!』

涙止める方法お母さんに教えてもらったじゃん!




上を向いてニッと笑って気を紛らわせると
自然に涙が止まっていく




効果的面だよお母さん







「おおっ止めた!
成長したね〜、すー♪」





そう言って蒼空は頭をナデナデしてくれた





私は昔からちょっとしたことでもすぐ泣いてしまう性分だった




小学校のころからそのことでいじめられたりウザがられたりした





だから高校では何がなんでも泣かないって決めたのに…

初っ端から泣いてしまった






「うん、ごめんね
もう泣かないから」






「えらい、すなお!

自分で決めたことなら止めないけど

でもどうしても泣きたくなったら
私の前では泣いていんだからね」




ああ、そんなこと言われたら
また涙腺が…



…っっだめだだめだ!




「ありがとう蒼空!
でも大丈夫だよ
高校では絶対に泣かないって
決めたんだ!」


そう言うと蒼空はまたニカッと笑ってかえしてくれた



蒼空のおかげで少し緊張が取れてきた私は自然に笑う余裕も出てきた