家に着くと靴が一足多かった。てことは…田宮さんが来てるんだ。 私は急いでローファーを脱ぎ捨てリビングへかける。 「ごめん、今帰った!ただいま」 「お帰り葵。こいつが田宮 紺だ」 息を整えながら顔を上げる。 「え?嘘…でしょ」 「げ…電車の女」 目の前に居たのは2日連続会ったボンボンの男だった。 どうしよう…。ここに来て3日目ぐらいだけど…地獄が始まった。