鞄の中身を集めていたその時

ガラスのテーブルの下に入り込んだ小さな手帳みたいなものに目がいった。


それを手をのばして取り上げる。


裏を返すとそれは、母子手帳だった。


そして、その横には本のカバーのようなものもあった。

手に取り中を開けてみる。



その中から

優の薬の手帳や、検診の結果表、診察券、そして小さなメモ帳などなど
たくさんのモノが出てきた。



そのすべてが優にまつわるものだった。