「………耳触らして?お願い!」 ………まあ触らしてくれるのは分かってるんだけど。 「えっ。いいですけど………早めに終わらせてくださいね」 渋々顔で黒のお願いを許すしろ。 しろの耳に手をのばし、触れる。 しろの耳はいつも通り、柔らかい。 そして温かい。