今、話の流れに合わせてサラッと変なこと言わなかった!?
「だから、あんたは明日1日ここに来て凌哉くんの世話してあげなさいよ。どうせ休みだしやることないんでしょ?」
「そ、そうだけど何で私がっ…」
「いいの。これはお母さんからの命令です。凌哉くんの看病はお前に任された!ちゃんと最後まで働くよーにっ!」
ビシッと私に指をさすお母さんを見て、尾神くんはぷっと吹き出して笑う。
「ちょ、ちょっと勝手に決めないでよ!第一尾神くんの許可取ってないし…」
「来てよ」
へ…???
「明日来てよ。で、また雑炊作って」
少し恥ずかしそうな顔をする尾神くんに、こっちまで恥ずかしくなってくる。でも…
「何時頃…来て大丈夫かな…」
尾神くんの世話をすることは嫌じゃない。むしろしたいと思ってる…
「午前中から来れば?昼前とか…」
「…わかった」
「来る前LINEして」
「うん…」
2人してぼそぼそと話してる。お母さんの前だし余計に普通にしゃべれない…
ブーブー…
突然バイブの音が聞こえ、尾神くんはポケットからスマホを出した。
「電話?」
「うん…母親から」
尾神くんのお母さんから…?
「すいません。出ていいですか?」
スマホの画面を見たあと、うちのお母さんに断りをいれる尾神くん。
「もちろん!後で電話代わってもらえるかな?」
「わかりました」
お母さんは尾神くんのお母さんと話すつもりらしい。今夜は隆也くんがうちに泊まるなら、ちゃんとお母さんに話とかないとね…
「…もしもし。…うん、もう平気………うん、ちょっと待って」
尾神くんが自分のスマホをお母さんに差し出すと、お母さんは「ありがとう」と言ってスマホを耳に当てた。そして尾神くんのお母さんと数分電話で話すと、また尾神くんにスマホを返した。
「そういうことだから…うん、わかってる……じゃ」
電話を切る尾神くんは、スマホを着ているスウェットのポケットにしまった。
「お母さん『息子達をよろしくお願いします』って言ってたわよ。凌哉くんの体調も心配してたけど、沙世が看病するって言ったら安心してたわよ」
「そう…」
「ありがとうございました」
尾神くんはお母さんに軽く頭を下げた。
「いえいえ、かたじけない!さて…隆也くんと洋平は準備終わったかな?ちょっと見てくるか~おっじゃしますぅ♪」
ハイテンションで靴を脱ぎ、お母さんは尾神くんの家に上がり込む。
「いいなーママもここ住みたーーい!!!」
キャッキャとはしゃぐお母さんは、スキップしながら2階へ上がっていった。
「お前の母ちゃん面白いな…」
こらえきれなかった様子で笑い始める尾神くん。
「いつもああなの。ごめんねうるさい母で…」
「洋平は母ちゃんに似たんだな。話し方とかそっくり」
「確かに」
私は顔も性格もお父さんに似たんだな。お父さんはどちらかというと大人しくて控えめなタイプだし…
「本当に悪かったな」
「え?何が?」
「今日1日…マジで助かった」
申し訳なさそうに言う尾神くんに、私は笑顔を向けた。
「いいって。尾神くんは早く風邪治しなよね!明日は雑炊に何入れようかな~あ、お鍋とかうどんもいいよね」
「沙世」
「ん?」
ぎゅ…
私の腕を引き、私を自分に寄りかかるように抱き寄せる尾神くん。まだ少し熱い尾神くん体温が私の体に伝わってくる…
「尾神…くん……ぁ」
私の頬に手を添えると尾神くんはマスクを取り、じっと見つめたあとおでこにそっとキスをした…
「風邪うつるといけないから…今日はここ」
「…」
尾神くんの熱い唇がおでこにつき、離れた時にチュッと軽いリップ音がして恥ずかしい気持ちが増していく…
「だから、あんたは明日1日ここに来て凌哉くんの世話してあげなさいよ。どうせ休みだしやることないんでしょ?」
「そ、そうだけど何で私がっ…」
「いいの。これはお母さんからの命令です。凌哉くんの看病はお前に任された!ちゃんと最後まで働くよーにっ!」
ビシッと私に指をさすお母さんを見て、尾神くんはぷっと吹き出して笑う。
「ちょ、ちょっと勝手に決めないでよ!第一尾神くんの許可取ってないし…」
「来てよ」
へ…???
「明日来てよ。で、また雑炊作って」
少し恥ずかしそうな顔をする尾神くんに、こっちまで恥ずかしくなってくる。でも…
「何時頃…来て大丈夫かな…」
尾神くんの世話をすることは嫌じゃない。むしろしたいと思ってる…
「午前中から来れば?昼前とか…」
「…わかった」
「来る前LINEして」
「うん…」
2人してぼそぼそと話してる。お母さんの前だし余計に普通にしゃべれない…
ブーブー…
突然バイブの音が聞こえ、尾神くんはポケットからスマホを出した。
「電話?」
「うん…母親から」
尾神くんのお母さんから…?
「すいません。出ていいですか?」
スマホの画面を見たあと、うちのお母さんに断りをいれる尾神くん。
「もちろん!後で電話代わってもらえるかな?」
「わかりました」
お母さんは尾神くんのお母さんと話すつもりらしい。今夜は隆也くんがうちに泊まるなら、ちゃんとお母さんに話とかないとね…
「…もしもし。…うん、もう平気………うん、ちょっと待って」
尾神くんが自分のスマホをお母さんに差し出すと、お母さんは「ありがとう」と言ってスマホを耳に当てた。そして尾神くんのお母さんと数分電話で話すと、また尾神くんにスマホを返した。
「そういうことだから…うん、わかってる……じゃ」
電話を切る尾神くんは、スマホを着ているスウェットのポケットにしまった。
「お母さん『息子達をよろしくお願いします』って言ってたわよ。凌哉くんの体調も心配してたけど、沙世が看病するって言ったら安心してたわよ」
「そう…」
「ありがとうございました」
尾神くんはお母さんに軽く頭を下げた。
「いえいえ、かたじけない!さて…隆也くんと洋平は準備終わったかな?ちょっと見てくるか~おっじゃしますぅ♪」
ハイテンションで靴を脱ぎ、お母さんは尾神くんの家に上がり込む。
「いいなーママもここ住みたーーい!!!」
キャッキャとはしゃぐお母さんは、スキップしながら2階へ上がっていった。
「お前の母ちゃん面白いな…」
こらえきれなかった様子で笑い始める尾神くん。
「いつもああなの。ごめんねうるさい母で…」
「洋平は母ちゃんに似たんだな。話し方とかそっくり」
「確かに」
私は顔も性格もお父さんに似たんだな。お父さんはどちらかというと大人しくて控えめなタイプだし…
「本当に悪かったな」
「え?何が?」
「今日1日…マジで助かった」
申し訳なさそうに言う尾神くんに、私は笑顔を向けた。
「いいって。尾神くんは早く風邪治しなよね!明日は雑炊に何入れようかな~あ、お鍋とかうどんもいいよね」
「沙世」
「ん?」
ぎゅ…
私の腕を引き、私を自分に寄りかかるように抱き寄せる尾神くん。まだ少し熱い尾神くん体温が私の体に伝わってくる…
「尾神…くん……ぁ」
私の頬に手を添えると尾神くんはマスクを取り、じっと見つめたあとおでこにそっとキスをした…
「風邪うつるといけないから…今日はここ」
「…」
尾神くんの熱い唇がおでこにつき、離れた時にチュッと軽いリップ音がして恥ずかしい気持ちが増していく…



