辛さに耐える絢人に、樹里がこまめに水を飲ませている。
樹里と絢人も激辛ラーメンに挑戦し始めたんだね!頑張れ!
「すごい!こんなに素早く激辛ラーメンを食べれる人は今のところ初ですね」
イベントの中継係の生徒が、ラーメンを食べ進める凌哉くんに近づいて来る。
「…腹減ってるんですよ。色々あって昼飯まだなんで」
中継係に嫌味ったらしく言う凌哉くんに、私は苦笑い。
そういえば、私達がもめたせいでまだお昼ご飯食べてなかったね…
本当はみんなで文化祭を回って美味しいものいっぱい食べる予定だったんだけど…今回は無理みたい。
だけど夕飯は負けたカップルがおごるんだし、その頃には仲良くなってる可能性もある!
だからお昼はとりあえず我慢我慢!!
「…全部食った」
激辛ラーメンをスープまで飲み干した凌哉くんを見て、周りにいる生徒達は一斉に「おお!」とうなる。
いつの間にかギャラリーは人で賑わっていて、その中にいる女子達はほとんどが凌哉くんを見ていた…
一応これカップル参加だから、私も隣にいるんですけど…
多分あの子達の目には私なんか写ってないよな…
「ごちそうさま!」
凌哉くんと椅子を立ち上がろうとしたら、口いっぱいにラーメンを頬ぼった春子も立ち上がる。
やばい!
春子達も食べ終わった!
「あとスープだけ!頑張れ!!」
絢人も麺を食べ終わってあとスープを飲むだけっぽい!
「凌哉くん急ご!」
走って理科室を出ようとすると、ギャラリーにいる女の子達がキャーキャー言う。
「尾神くーーんっ!!!」
「頑張ってぇ!」
知らない女の子達か、凌哉くんに話しかけたり体を触ったりしている。
人気者だなぁ…
凌哉くんはいつもはこんなイベントに参加するタイプじゃないから、余計に騒がれるよね。
「あれ凌哉くんの彼女?」
「本当に?」
その時…私に向けて中傷的な言葉が降ってきた。
胸がズキンと痛み顔を俯いた。
やっぱり…私なんかは凌哉くんに釣り合わないよね。
そんなことわかってるもん…
「どうせ遊びで付き合ってるだけでしょ」
「すぐ尾神くんに飽きられて捨てられるだけでしょ」
凌哉くんが直接言ったわけじゃないけど、それは本気で落ち込むなぁ…
飽きられてって…そんなの悲し過ぎるもん。
「沙世」
「は、はい?」
急に立ち止まる凌哉くんを、私は驚きながら見上げた。
ギャラリーや後ろにいる友達カップルも、みんな凌哉くんに注文している。
「俺はお前を飽きる予定ないし…捨てるなんて有り得ない。別れるつもりもさらさら無いから」
「えっ…」
突然の事で驚く反面、私の顔は見る見る赤くなっていく…
「きゃー!さすが凌くん!私の息子なだけあるわ~」
う…
樹里と絢人も激辛ラーメンに挑戦し始めたんだね!頑張れ!
「すごい!こんなに素早く激辛ラーメンを食べれる人は今のところ初ですね」
イベントの中継係の生徒が、ラーメンを食べ進める凌哉くんに近づいて来る。
「…腹減ってるんですよ。色々あって昼飯まだなんで」
中継係に嫌味ったらしく言う凌哉くんに、私は苦笑い。
そういえば、私達がもめたせいでまだお昼ご飯食べてなかったね…
本当はみんなで文化祭を回って美味しいものいっぱい食べる予定だったんだけど…今回は無理みたい。
だけど夕飯は負けたカップルがおごるんだし、その頃には仲良くなってる可能性もある!
だからお昼はとりあえず我慢我慢!!
「…全部食った」
激辛ラーメンをスープまで飲み干した凌哉くんを見て、周りにいる生徒達は一斉に「おお!」とうなる。
いつの間にかギャラリーは人で賑わっていて、その中にいる女子達はほとんどが凌哉くんを見ていた…
一応これカップル参加だから、私も隣にいるんですけど…
多分あの子達の目には私なんか写ってないよな…
「ごちそうさま!」
凌哉くんと椅子を立ち上がろうとしたら、口いっぱいにラーメンを頬ぼった春子も立ち上がる。
やばい!
春子達も食べ終わった!
「あとスープだけ!頑張れ!!」
絢人も麺を食べ終わってあとスープを飲むだけっぽい!
「凌哉くん急ご!」
走って理科室を出ようとすると、ギャラリーにいる女の子達がキャーキャー言う。
「尾神くーーんっ!!!」
「頑張ってぇ!」
知らない女の子達か、凌哉くんに話しかけたり体を触ったりしている。
人気者だなぁ…
凌哉くんはいつもはこんなイベントに参加するタイプじゃないから、余計に騒がれるよね。
「あれ凌哉くんの彼女?」
「本当に?」
その時…私に向けて中傷的な言葉が降ってきた。
胸がズキンと痛み顔を俯いた。
やっぱり…私なんかは凌哉くんに釣り合わないよね。
そんなことわかってるもん…
「どうせ遊びで付き合ってるだけでしょ」
「すぐ尾神くんに飽きられて捨てられるだけでしょ」
凌哉くんが直接言ったわけじゃないけど、それは本気で落ち込むなぁ…
飽きられてって…そんなの悲し過ぎるもん。
「沙世」
「は、はい?」
急に立ち止まる凌哉くんを、私は驚きながら見上げた。
ギャラリーや後ろにいる友達カップルも、みんな凌哉くんに注文している。
「俺はお前を飽きる予定ないし…捨てるなんて有り得ない。別れるつもりもさらさら無いから」
「えっ…」
突然の事で驚く反面、私の顔は見る見る赤くなっていく…
「きゃー!さすが凌くん!私の息子なだけあるわ~」
う…



