「ん…」
目覚めると部屋は明るくなっていて、私はすっきりした気持ちで目を開ける…
あれ…
昨日凌哉くんとUNOやって…その後どうしたんだっけ?
昨夜の記憶が曖昧のまま寝返りを打つと、隣には凌哉くんが寝転がっていて目を開けてこっちを見ていた。
「わ!びっくりした…」
「…具合はどうだ?」
「え?」
具合はって…?
「昨日急に高熱出したんだよお前…」
「嘘!」
UNOが終わった辺りから全然覚えてないや…
「夜中には熱が下がってたから、多分発熱だろうってペンションの親父も言ってたよ。昨日外を歩き回ったから疲れが出たんだろ」
そう言うと、凌哉くんはベットから起き上がり寝室の冷蔵庫からペットボトルのスポーツドリンクを出した。
「念の為今日はあんまり無理すんなよ。ま、今日は帰るだけだけど…また熱が上がったら大変だから」
「…うん」
ドリンクを受けとって私も体を起こすと、寝室から出て行こうとする凌哉くんに声をかけた。
「もしかして…徹夜で看病してくれたの?」
なんか寝不足気味の顔してるし、疲れてるみたい…
「そんな事ない。少し寝たよ」
あくびをする凌哉くんを見て、少しとはほんのちょっぴり位の睡眠だとわかる。
「ごめんなさい…私のせいで……」
なんで発熱なんか出したんだろ。半日外にいたくらいなのに…自分の体の弱さに腹が立つ。
「…謝んなよ。こっちはいーもん見れたしされたし…したし…」
「はい?」
凌哉の言ってることが、イマイチ理解出来ない。
「ま、後でわかるよ。俺は顔洗って来るから」
「…うん」
ご機嫌そうに部屋から出て行く凌哉くんを不思議に思いながらも、私はスポーツドリンクを飲んだあとベットから降りて自分のカバンを開ける。
汗かいてるし着替えちゃおっかな。
ついでにメイクも…
メイク用品が入ったポーチから鏡を出し、寝癖のついた髪を整えていた時だった…
「…!」
私の首筋にプチッと赤い跡があるのを発見…
最初は昨日ずっと外にいたせいで、虫にでも刺されたのかと思ってたけど…
触った感触や見た目ですぐにそれがキスマークだとわかった。
「りょ、凌哉くんっっ!!」
私は寝室を飛び出して、洗面所で顔を洗っていた凌哉くんに詰め寄る。
「来ると思ってた…案外気づくのが早いな」
濡れた顔をタオルで拭くと、それを肩にかける凌哉くん。
「あ、私が寝てるとき何したの!?」
「…何って……見ればわかるだろ。首にキスマークつけたの」
なんでもないことのようにさらっと言う凌哉くんは、嬉しそうに私に近づいて首筋についたキスマークを覗く。
「もっと濃くつければ良かった。暗かったから昨日は色が見えなかったな」
「そういう問題じゃない!人が寝てる時にこんな事するなんて変態!」
「思ってた通りのリアクションするなお前。沙世の怒ってる顔もかわいいから好きなんだよ俺…」
「…」
急に話がそれて「かわいい」と言われた事に照れていると、凌哉くんはクスッと笑って私の頭をポンと撫でると、バスルームから出て行った。
…やられた。
あのオオカミは、私の怒りを止めるスイッチを最近わかってきたらしい…
悔しいけど、ちょっと舞い上がってしまう自分がいるからムカつく…
「はぁ…」
私は深いため息をつきながら、チェックインの時間が近い為とりあえず支度をして荷物をまとめた。
そして小一時間。行きに小型バスで送ってくれたご夫婦が迎えに来てくれて、私達はペンションを後にした。
「お菓子あるー?」
「ゲームやろうよ♪」
目覚めると部屋は明るくなっていて、私はすっきりした気持ちで目を開ける…
あれ…
昨日凌哉くんとUNOやって…その後どうしたんだっけ?
昨夜の記憶が曖昧のまま寝返りを打つと、隣には凌哉くんが寝転がっていて目を開けてこっちを見ていた。
「わ!びっくりした…」
「…具合はどうだ?」
「え?」
具合はって…?
「昨日急に高熱出したんだよお前…」
「嘘!」
UNOが終わった辺りから全然覚えてないや…
「夜中には熱が下がってたから、多分発熱だろうってペンションの親父も言ってたよ。昨日外を歩き回ったから疲れが出たんだろ」
そう言うと、凌哉くんはベットから起き上がり寝室の冷蔵庫からペットボトルのスポーツドリンクを出した。
「念の為今日はあんまり無理すんなよ。ま、今日は帰るだけだけど…また熱が上がったら大変だから」
「…うん」
ドリンクを受けとって私も体を起こすと、寝室から出て行こうとする凌哉くんに声をかけた。
「もしかして…徹夜で看病してくれたの?」
なんか寝不足気味の顔してるし、疲れてるみたい…
「そんな事ない。少し寝たよ」
あくびをする凌哉くんを見て、少しとはほんのちょっぴり位の睡眠だとわかる。
「ごめんなさい…私のせいで……」
なんで発熱なんか出したんだろ。半日外にいたくらいなのに…自分の体の弱さに腹が立つ。
「…謝んなよ。こっちはいーもん見れたしされたし…したし…」
「はい?」
凌哉の言ってることが、イマイチ理解出来ない。
「ま、後でわかるよ。俺は顔洗って来るから」
「…うん」
ご機嫌そうに部屋から出て行く凌哉くんを不思議に思いながらも、私はスポーツドリンクを飲んだあとベットから降りて自分のカバンを開ける。
汗かいてるし着替えちゃおっかな。
ついでにメイクも…
メイク用品が入ったポーチから鏡を出し、寝癖のついた髪を整えていた時だった…
「…!」
私の首筋にプチッと赤い跡があるのを発見…
最初は昨日ずっと外にいたせいで、虫にでも刺されたのかと思ってたけど…
触った感触や見た目ですぐにそれがキスマークだとわかった。
「りょ、凌哉くんっっ!!」
私は寝室を飛び出して、洗面所で顔を洗っていた凌哉くんに詰め寄る。
「来ると思ってた…案外気づくのが早いな」
濡れた顔をタオルで拭くと、それを肩にかける凌哉くん。
「あ、私が寝てるとき何したの!?」
「…何って……見ればわかるだろ。首にキスマークつけたの」
なんでもないことのようにさらっと言う凌哉くんは、嬉しそうに私に近づいて首筋についたキスマークを覗く。
「もっと濃くつければ良かった。暗かったから昨日は色が見えなかったな」
「そういう問題じゃない!人が寝てる時にこんな事するなんて変態!」
「思ってた通りのリアクションするなお前。沙世の怒ってる顔もかわいいから好きなんだよ俺…」
「…」
急に話がそれて「かわいい」と言われた事に照れていると、凌哉くんはクスッと笑って私の頭をポンと撫でると、バスルームから出て行った。
…やられた。
あのオオカミは、私の怒りを止めるスイッチを最近わかってきたらしい…
悔しいけど、ちょっと舞い上がってしまう自分がいるからムカつく…
「はぁ…」
私は深いため息をつきながら、チェックインの時間が近い為とりあえず支度をして荷物をまとめた。
そして小一時間。行きに小型バスで送ってくれたご夫婦が迎えに来てくれて、私達はペンションを後にした。
「お菓子あるー?」
「ゲームやろうよ♪」