ムカついたのと恥ずかしさが混じったように怒り、妃華ちゃんを蹴る春子。
「何すんのよっ」
「2人共やめなよ!今は春子の話でしょ…」
この2人の喧嘩が始まったら話がそれてしまって、聞きたいこと聞けない可能性が…
私はそれを阻止する為、必死に2人をなだめた。
「…私が恋をするなんて…本当きもい。一生男なんか好きになるもんかって思ってたのに…」
経験豊富な大人の女性のようなことを言う春子。
春子ってば…一生恋愛しないつもりでいたの?初耳なんだけど…
「ごちゃごちゃ言ってないでハッキリ言いなさいよ!桂吾のこと好きなの?」
イライラしたように言って足を組む妃華ちゃんに、春子はムッと頬を膨らましながら恥ずかしそうに答えた。
「す…好きだよ」
顔を真っ赤かにして言う姿がすごく可愛いくて、私は思わず春子を抱きしめると「うわっ…」と春子はよろけた。
春子の気持ちが聞けて良かった…
それが何より嬉しいよ…
「どーしたの沙世!?」
「春子に好きな人が出来て嬉しくてっ!そっち系の話は全然してくれないしさ…」
ずっと男嫌いだった春子の心を動かす人が現れたなんて…そんな嬉しいことないよね。
「言えないよ~特に沙世には話せるわけないじゃん!」
「なんで?」
私達中学からずっと親友やってるよね?
何もかも話す必要はないし、私達はどちらかというとそういうの少ない方だと思うけど…好きな人くらい教えててくれてもいいじゃん!
「だって恥ずかしいじゃん…!柳田くんのことを親友の沙世に話すとか…私からすれば親に好きな人がバレるくらい恥ずかしんだけどっ」
「なるほどね…」
春子らしいといえばそうかなぁ…
「親友ごっこするのやめてくれない?うざいんだけど」
「きも」と言って身震いする妃華ちゃんに、春子は怒って詰め寄る。私が2人を宥めると、また会話は春子と柳田くんの話に戻る。
「…告っちゃえば?」
「そっ…んなの無理に決まってるでしょ!」
軽いノリの妃華ちゃんは、きれいなネイルをかざして言う。
「どうして?」
「どーしてって沙世までなによ~私の性格からしてそういうの無理なこと知ってるくせに!」
赤くなる顔を手で隠す春子に、妃華ちゃんは冷静で落ち着きながら言葉を返した。
「向こうから告ってくるの待ってる気ならやめとけば?凌哉と昔から仲いいから、私も桂吾とそれなりに付き合い長いからわかるけど…あいつめちゃめちゃシャイだからそういうの無理だと思うよ」
そう言って足を組み直す妃華ちゃん。
そっか…
凌哉くんと柳田くんは中学からの付き合いだから、幼なじみの妃華ちゃんと顔見知りでそれなりに付き合いがあってもおかしくないよね。
「そーなの?…まあ、柳田くんがシャイってことはわかってるけど」
春子は驚いたあとしゅんとしていた。
「なぁーにそのリアクション?もしかして向こうから告ってくるの待ってたの?すごい自信ね」
ぷっと吹き出す妃華ちゃん。
もう…
どうしてそんなトゲのあること言うかな…
「うるさいっっっ!尾神くんにフラれたあんたに言われたくないわ!」
「はぁ!?」
春子も…
いちいち腹立てなきゃいいのに…
「何すんのよっ」
「2人共やめなよ!今は春子の話でしょ…」
この2人の喧嘩が始まったら話がそれてしまって、聞きたいこと聞けない可能性が…
私はそれを阻止する為、必死に2人をなだめた。
「…私が恋をするなんて…本当きもい。一生男なんか好きになるもんかって思ってたのに…」
経験豊富な大人の女性のようなことを言う春子。
春子ってば…一生恋愛しないつもりでいたの?初耳なんだけど…
「ごちゃごちゃ言ってないでハッキリ言いなさいよ!桂吾のこと好きなの?」
イライラしたように言って足を組む妃華ちゃんに、春子はムッと頬を膨らましながら恥ずかしそうに答えた。
「す…好きだよ」
顔を真っ赤かにして言う姿がすごく可愛いくて、私は思わず春子を抱きしめると「うわっ…」と春子はよろけた。
春子の気持ちが聞けて良かった…
それが何より嬉しいよ…
「どーしたの沙世!?」
「春子に好きな人が出来て嬉しくてっ!そっち系の話は全然してくれないしさ…」
ずっと男嫌いだった春子の心を動かす人が現れたなんて…そんな嬉しいことないよね。
「言えないよ~特に沙世には話せるわけないじゃん!」
「なんで?」
私達中学からずっと親友やってるよね?
何もかも話す必要はないし、私達はどちらかというとそういうの少ない方だと思うけど…好きな人くらい教えててくれてもいいじゃん!
「だって恥ずかしいじゃん…!柳田くんのことを親友の沙世に話すとか…私からすれば親に好きな人がバレるくらい恥ずかしんだけどっ」
「なるほどね…」
春子らしいといえばそうかなぁ…
「親友ごっこするのやめてくれない?うざいんだけど」
「きも」と言って身震いする妃華ちゃんに、春子は怒って詰め寄る。私が2人を宥めると、また会話は春子と柳田くんの話に戻る。
「…告っちゃえば?」
「そっ…んなの無理に決まってるでしょ!」
軽いノリの妃華ちゃんは、きれいなネイルをかざして言う。
「どうして?」
「どーしてって沙世までなによ~私の性格からしてそういうの無理なこと知ってるくせに!」
赤くなる顔を手で隠す春子に、妃華ちゃんは冷静で落ち着きながら言葉を返した。
「向こうから告ってくるの待ってる気ならやめとけば?凌哉と昔から仲いいから、私も桂吾とそれなりに付き合い長いからわかるけど…あいつめちゃめちゃシャイだからそういうの無理だと思うよ」
そう言って足を組み直す妃華ちゃん。
そっか…
凌哉くんと柳田くんは中学からの付き合いだから、幼なじみの妃華ちゃんと顔見知りでそれなりに付き合いがあってもおかしくないよね。
「そーなの?…まあ、柳田くんがシャイってことはわかってるけど」
春子は驚いたあとしゅんとしていた。
「なぁーにそのリアクション?もしかして向こうから告ってくるの待ってたの?すごい自信ね」
ぷっと吹き出す妃華ちゃん。
もう…
どうしてそんなトゲのあること言うかな…
「うるさいっっっ!尾神くんにフラれたあんたに言われたくないわ!」
「はぁ!?」
春子も…
いちいち腹立てなきゃいいのに…



