「沙世ちん、気にすんなって♪これただのヤキモチだから。沙世ちんが圭吾の事褒めたからだよ」
「え…」
ドスッ
「いってぇ~!」
ケラケラと笑う溝口くんの脇腹を、思い切り蹴る凌哉くん。
「暴力反対!」
「うるせ。余計なこと言ってんじゃねえよ…それに沙世ちんてなんだよ」
脇腹を押さえる溝口くんは涙目になっていて、凌哉くんはそれを冷たくあしらった。
もう…しょうがないな。
たまに子供みたいなことするんだから…
「集合時間はどうする?」
「ってゆうか何で行くの?」
柳田くんと春子は真面目に打ち合わせをしていて、私は慌ててしおりに目をやり集中する。
「妃華の知り合い家族がちょうど同じ日に軽井沢に行くから、ついでに俺たちも車でペンションまで乗っけて行ってくれるらしい。もちろん帰りもな」
「そうなのか?車でって…俺らだけでも全員で8人だけど…それなりにデカイ車なのかな」
そっか…当日は今ここにいるメンバープラス妃華ちゃんと、後洋平と隆也くんも行くことになっている。
本当は多美子ちゃんと寧々ちゃんも誘っていたんだけど、2人共家族で旅行に行っていて都合悪かったんだよね。
「小型のバス借りるって言ってたぞ」
「バス!?」
凌哉くんの言葉にみんなが一斉に「ええ!」と声を出して驚いた。
バスと聞いて私が思い浮かんだのは、いつもその辺の道路を走っている路線バス。
まさかバスで旅行に行くなんて思ってもいなかったよ…
「バスって借りれるの?」
頭がついていけない様子の春子。
「借りることは可能だよ。値段もそんなに高くないしね」
「そうなんだ…」
春子の質問に柳田くんは優しく答えた。
見れば見るほどラブラブだなぁ…
初々しいというか…ニヤけそうになっちゃう。笑ったりしたら春子に怒られそうだから、ここはこらえないとね。
「バスで行くなら本当に修学旅行みたいだね♪マジで楽しみになってきね沙世!」
「うん!」
友達と旅行に行くなんて、それこそ中学の修学旅行以来だから楽しみだよ!
それに…凌哉くんと一緒だから尚更…
ちらっと凌哉くんを見ると、私の隣で溝口くんとふざけながら話している。
旅行だし…いつもと違うことが待ってたりなんかするのかなぁ?
友達プラス弟達もいるけど、少しくらい2人きりになれる時間があればいいな…
「沙世ちゃーーーーんっっ!」
旅行当日。
集合場所は凌哉くんの家の前で時間通りにメンバーは到着して、一足遅れて妃華ちゃんがやって来た。
「妃華ちゃんおはよ!」
「おはよーう!ごめん遅れちゃったかな?」
荷物を抱えた妃華ちゃんは走ってこっちに近づくと、私に思い切り抱きついた。
「ううん!みんな今来たばっかりだよ」
「そっか~良かった」
妃華ちゃんはニコッと笑うと、私の腕にしがみついた。最後に会った日よりも少し髪を切っていて、長めだった髪を肩下くらいまでの長さになってサッパリしている。
以前までの怖いオーラや話しかけにくい雰囲気もなく、自分から積極的に話しかけて来るし妃華ちゃんへの印象が変わった。
「ちょっと~沙世から離れなさいよね…」
すると、そばにいた春子が妃華ちゃんの行動を見かねて不快そうに声をかける。
「なによあんた…何者?」
「沙世の親友の小川春子ですっ!」
春子と妃華ちゃんのに険悪な空気が一気に流れる。間に挟まれてる私はめちゃくちゃ気まずい…
「え…」
ドスッ
「いってぇ~!」
ケラケラと笑う溝口くんの脇腹を、思い切り蹴る凌哉くん。
「暴力反対!」
「うるせ。余計なこと言ってんじゃねえよ…それに沙世ちんてなんだよ」
脇腹を押さえる溝口くんは涙目になっていて、凌哉くんはそれを冷たくあしらった。
もう…しょうがないな。
たまに子供みたいなことするんだから…
「集合時間はどうする?」
「ってゆうか何で行くの?」
柳田くんと春子は真面目に打ち合わせをしていて、私は慌ててしおりに目をやり集中する。
「妃華の知り合い家族がちょうど同じ日に軽井沢に行くから、ついでに俺たちも車でペンションまで乗っけて行ってくれるらしい。もちろん帰りもな」
「そうなのか?車でって…俺らだけでも全員で8人だけど…それなりにデカイ車なのかな」
そっか…当日は今ここにいるメンバープラス妃華ちゃんと、後洋平と隆也くんも行くことになっている。
本当は多美子ちゃんと寧々ちゃんも誘っていたんだけど、2人共家族で旅行に行っていて都合悪かったんだよね。
「小型のバス借りるって言ってたぞ」
「バス!?」
凌哉くんの言葉にみんなが一斉に「ええ!」と声を出して驚いた。
バスと聞いて私が思い浮かんだのは、いつもその辺の道路を走っている路線バス。
まさかバスで旅行に行くなんて思ってもいなかったよ…
「バスって借りれるの?」
頭がついていけない様子の春子。
「借りることは可能だよ。値段もそんなに高くないしね」
「そうなんだ…」
春子の質問に柳田くんは優しく答えた。
見れば見るほどラブラブだなぁ…
初々しいというか…ニヤけそうになっちゃう。笑ったりしたら春子に怒られそうだから、ここはこらえないとね。
「バスで行くなら本当に修学旅行みたいだね♪マジで楽しみになってきね沙世!」
「うん!」
友達と旅行に行くなんて、それこそ中学の修学旅行以来だから楽しみだよ!
それに…凌哉くんと一緒だから尚更…
ちらっと凌哉くんを見ると、私の隣で溝口くんとふざけながら話している。
旅行だし…いつもと違うことが待ってたりなんかするのかなぁ?
友達プラス弟達もいるけど、少しくらい2人きりになれる時間があればいいな…
「沙世ちゃーーーーんっっ!」
旅行当日。
集合場所は凌哉くんの家の前で時間通りにメンバーは到着して、一足遅れて妃華ちゃんがやって来た。
「妃華ちゃんおはよ!」
「おはよーう!ごめん遅れちゃったかな?」
荷物を抱えた妃華ちゃんは走ってこっちに近づくと、私に思い切り抱きついた。
「ううん!みんな今来たばっかりだよ」
「そっか~良かった」
妃華ちゃんはニコッと笑うと、私の腕にしがみついた。最後に会った日よりも少し髪を切っていて、長めだった髪を肩下くらいまでの長さになってサッパリしている。
以前までの怖いオーラや話しかけにくい雰囲気もなく、自分から積極的に話しかけて来るし妃華ちゃんへの印象が変わった。
「ちょっと~沙世から離れなさいよね…」
すると、そばにいた春子が妃華ちゃんの行動を見かねて不快そうに声をかける。
「なによあんた…何者?」
「沙世の親友の小川春子ですっ!」
春子と妃華ちゃんのに険悪な空気が一気に流れる。間に挟まれてる私はめちゃくちゃ気まずい…



