「いつもお仕事で大変そうなのに、必ず手料理つくってますよね?

お惣菜とか、冷凍食品とか、ぜったい買わないですもんね。


なんて頑張り屋さんなお母さんなんだろう、って思って、俺、すごく感動したんです」






長谷川くんの言葉が、まっすぐに私の心に入ってきて、しっとりと染み込んだ。






…………なんでだろう。



泣きたくなった。




夕陽が眩しいせい?




それとも、夕陽のシャワーを浴びた長谷川くんの顔が、あまりにもきれいだから?





「俺、生意気かもしれませんけど、片瀬さんのこと、支えてあげたいって思ってるんです。

少しでも片瀬さんの力になれるように頑張ります。

あっ、子どもも大好きなんで、安心してください。


だから………俺と、お付き合い、してくれませんか?」