色恋 〜Colorful Loves〜

「鍵、開けれます?」




「あ、はい。ちょっと待って………」





私が荷物を抱えたまま上着のポケットを探っていると、長谷川くんが「俺、持ちますよ」とマイバッグを持ってくれた。




ほんと、スマートだ。



さりげなく気をつかってくれる。




すごいなぁ………。





助手席のドアを開けると、長谷川くんがお米の袋とバッグを中に入れてくれた。




ウィンドウのところに細かい埃がついているのを見つけて、しまった、と恥ずかしくなる。




車の中、ちゃんと片付けとけば良かったな………なんて。




まぁ、今さらだけど。



これからは週に一回くらいは掃除しよう。