色恋 〜Colorful Loves〜

「ありがとう、隆也。

うれしい………」




柔らかく微笑んで私を包み込むように見つめている目を見て、やっぱり隆也が好きだ、なんて改めて実感した。




「俺も、嬉しい。

よかった、受け取ってもらえて」



「当たり前じゃん」




隆也がストローに口をつけ、ずずっとメロンソーダをすすった。


照れ隠しだな、って分かった。




「でも、最近ほら、ぎくしゃくしてたからさ。

もしかしたらもうダメなのがなって……。

でも、どうしても諦めつかなくて。

やっぱり優花じゃなきゃ、結婚とか考えられないから」




さらりと『結婚』なんて言葉が出て来て、なんだか動揺してしまう。