色恋 〜Colorful Loves〜

「うわ、やばい」



一口飲んで顔を上げると、隆也もこっちを見ていた。



「うん、やべえな」


「久々に飲むと」


「メロンソーダってマジで美味え」


「やばいね。溶けたアイスと混じると」


「最高だな」



顔を寄せ合ってぼそぼそと言い合い、なんだかそれがおかしくて、くすくす笑ってしまう。



「………あー、やっぱりさ」


「うん?」


「俺、優花といるのが一番楽しい」



急にそんなことを言われて、どくんと心臓が跳ねた。


隆也相手にどきどきするとか、ほんと、何年ぶり?



「……なっ、なによ、急に……」


「あ、優花が照れてる」


「ばっ、ちがうわよ!」


「素直じゃねえなぁ」



隆也がおかしそうに笑って、私の頭をくしゃくしゃと撫でた。