月曜日の朝。 目を覚ますと、目の前に双子の弟、悠の顔があった。 「葵」 「んあ?」 「遅刻すんぞ」 ――? ――?! 目覚ましはいつの間にか止まっていたらしい。 悠はため息まじりに部屋のカーテンを開けている。 「ちょと悠、もっと早く起こしてよ!」 「知らねーよ。俺先行くから」 「ひどっ」 そう言って私の部屋から出て行く悠は思い出したようにこちらを向いた。 「あと、朝飯用意してあっから」 「ありがとー」 「じゃ、間に合うよーに来いよ」 これが、鈴村家の朝の日常だ。