いつだって、ヒーロー。



「夏休みか〜…」


「宮城くんっ!夏休み遊ぼうよ〜」


「あ〜…はいはい…」


最近まとわりついてくる女子。
同じクラスの田渕 七瀬(たぶち ななせ)。

なんだよコイツ…。


暑苦しいから離れろよ。


「言ったよ?今、はいはいって言ったからねっ⁉︎」


……え。

いや、そういう意味じゃねえし!


「勝手に決めんなっ!YESの意味のはいはいじゃねえよっ!」


マジで誰かどうにかしろって…。
俺はいず以外の女なんて興味ねえよ!


「いいじゃん!ちょっとくらい遊んでほしいな…」


「悪りいけど、そんな暇ねえから」


「……まだ引きずってるんだ?元カノのこと」


コイッツ…………。

ホームルームも終わり、B組の爽太のところに行きたいけど田渕に腕を掴まれて行けない。


「2ヶ月しか付き合ってなかったのに、そんなにゾッコンなんだ…?」


「だったら悪い?わかってんなら引っ付くなよ」


隠す必要もないよな?
わかってるし。


「ちょっとは周りも見てみたら?そしたら諦められるかもしんないじゃん…」


腕を掴む力をキュッと強くする。

ふうん。

こういうところ、好きになるのかもな。
他の男は。

でも、作ってるって俺わかってるし。


「そんなことしても、俺なびかねえぞ?他の男と一緒にすんな。周り見てもアイツ以上なんていねーよ」