いずが階段を駆け下りて行った。
………こいつら許せねえ。
2人きりの時間を潰されたからとかじゃねえよ?
そんなことより、いずを傷つけたことが許せねえんだよ。
なあ、お前らにアイツが何したって言うんだよ?
アイツの顔見たか?
1年のときのあのことを思い出したような顔。
サッと変わった顔色。
だって、あの日のいずの手は震えてた。
それって怖いってことだろ?
そんな奴らが突然現れてあんなこと言ってきたらそりゃあ、思い出すに決まってんだろ。
もしこれで、悪いのは誰だって言われたらきっと俺。
…俺が誘ったから。
もし俺が誘わなかったら、あんな顔しなくて済んだのに…。
「お前ら、アイツのなんなの?」
まだ俺の前にいる女に聞いた。
「…別に何も?」
……はあ?
別に何も?
「何もねえなら、アイツにあんなこと言う必要ねえだろ。マジでやめろ」
俺は4人を睨みつけた。
うっ……と後ずさりをした。
『青って普段の目は優しい目してんのに、怒ったりするとすんげー怖い目してんよ』
そういえば爽太にこんなこと言われたこたあったな。
俺に嫌がらせするならなんてことないんだよ。
でも、いずだけはやめろ。
「み、宮城くんだって、別れた相手と2人でいるとか良くないと思うよ?」
「はあ?」
それってお前ら4人になんの関係が?
俺は好きだからいたいんだけど。
勝手に終わった話にするなっつーの!
「もういい…。話になんねー」
俺は階段を一段ずつ下りた。
コイツらを通り過ぎて足を止める。
「マジで次いずに何かしたら絶対許せねえから」
歯止めをかけた。
もう、いずを傷つけんな。

