いつだって、ヒーロー。



「湊も今日から高校生よ〜。成長したわね〜」


お母さんも嬉しそうに出来上がった朝ご飯をテーブルに運んでくれた。


「湊の入学式行きたかったな〜」


見事、公立高校に合格した湊。
私よりも頭いいんだ…って悲しくなるけど、それより嬉しかった。


ずっと頑張ってたもんね。


中学生になってからずっと目指してた公立高校。
私だって入学式行きたい行きたい行きたい行きたいっ!!


…でも今日は始業式。
私も高校2年生になる。


我慢して朝ご飯を食べる。


「ね、ね、お父さん、いっぱい写真撮ってきてね⁉︎」


「わかった、わかったから。早く準備しなさい」


私はどれだけ湊のことが好きなのか。

これじゃまるでブラコン。


「泉さっきからうるさい」


最後には湊に怒られるしまつ。

もういいよ〜わかったよ〜。


「行ってくる…」


ご飯を食べて、歯を磨いて準備を終えて私は玄関へ向かった。


「湊入学おめでと」


ポツリと呟いた言葉は誰にも聞こえてない。


いいよっ!もう!
私だって2年生になるんだからっ!!