いつだって、ヒーロー。



「なんだ…楽しそうだよ…」


北原くんがあんなことを言うから

もしかして、もしかしたら…

なんて思ってたのに。


なんだ、全然だよ。


楽しそうに笑ってるよ?


どんなお話してるのかな?


週末のデート?

それとも、この前のデートのお話?


あれ……やだな…。


なんで、チクっとするのかな。

2人が楽しそうで嬉しいはずなのに、
安心するはずなのに、


どうしても喜べない自分がいるの…。


なんでだろう…。


なんで、こんなに胸がキューってなるのかな?


「んー?どうしたー?永倉?」


ボーッと2人を見る私の顔を堀岡先生が覗く。


「あっ……な、何でもないです!」


ハッと我に返ってそう返事をすると、走って教室に戻った。


「…お、帰ってきたかお疲れさん。…ってそんな、走って帰ってこなくていいんだぞ?」


少し息切れをする私にまっつんは笑いながら言った。