な、なんで…?
「ちょっ…と待って!ひ、1人でいける!」
体育館を出てしばらく、北原くんの手を振りほどく。
私は…その手が大嫌いなんだ。
1年前…私の肩を掴んだその手が。
時間が経ってもまだ覚えてる。
怖いの。
だから、北原くんの助けなんて…いらないんだ…。
「は?ただ授業サボりたいだけだし、ついでだから」
「だったら…他のところでサボってよ…」
「どこでサボるかなんて俺の自由だし?」
そういうとまた私の腕を掴んで歩き出す。
だから嫌いなんだよ。
その手も、その強さも。
だけど振り払うことができなくて、気づけば保健室についていた。

