先生の迫力に負けて、痛めた右足をかばいながら歩く。
私、右足ばっかり怪我しちゃうな。
ほんっとにどんくさいなあ…。
「俺が連れて行きますよ」
後ろから声がした。
もしかして、浜野くん?
「いや、大丈夫だか…」
それはさすがに申し訳ないと思って振り返ると思わず言葉が詰まった。
「お前、授業中だぞ?」
「いいっすよ。俺、バレーボール苦手だし」
「…変なこと言いやがって。成績下げるぞ?…まあ、頼んだぞ北原」
私の目の前でことが進んでいく。
え、ちょっと…待って…。
「いや!いいですっ!大丈っ…」
「行くぞ」
私の意見はことごとく無視され、大きな手で腕を掴まれそのまま北原くんのペースに巻き込まれる。

