いつだって、ヒーロー。



私が相手コートに返さなきゃいけないんだよね?


絶対に失敗しちゃいけな…


ーグキッ


「わっ!」


ボールに気を取られて右足をひねって、そのまま体育館の床にスライディング。


「いたたたた…」


この光景…体育会と同じだよ…。


「いてっ!」


後から落ちてきたボールが頭に直撃。
恥ずかしすぎるよ〜…。

コロンコロンと転がっていくボールを見つめる目にうっすら涙。


「どんくさっ!ほら、立てる?」


つーちゃんが手を差し伸べてくれて、その手を掴んでなんとか立ち上がる。


「永倉、大丈夫か?」


体育の先生が慌てて私に駆け寄ってくる。


「あは…。だ、大丈夫ですよ!」


「お前な〜…。体育会のときも無理してたんだろ?いいから保健室行ってきなさい」


「……はい」