そう…すごく近くで……。 もしかして…… 宮城くん? 「みや…!」 勢い良く顔をあげたときにはもう誰もいなかった。 絶対に…そうだ。 聞き間違えるなんて…ない。 さっきより開いてるドアが誰かが来たって証拠。 髪…触ったのかな。 自分の髪に触れると胸が小さくドキッと鳴った。 ああ、私は本当にズルい。 ズルい人だ。 あんなにもハッキリ伝えたのに、少し嬉しいと思っちゃうなんて。 パンパン!とほっぺを叩いて立ち上がる。 「ダメだよ…」 切り替えるために触れたほっぺは少し熱かった。