いつだって、ヒーロー。



田渕を待たせることになるけど、まあ施錠するだけだし別に大差ないよな。


階段から道をそれて空き教室に向かう。

一応中を確認すると…。


「…いず?」


1人の女子がうつ伏せで寝ていた。


それがいずだってことくらい、すぐにわかった。


なんでこんなところにいるんだ?


なんでこんなところで寝てるんだ?


よくわからないけど、これは起こした方がいいのか?


『助けなくていいよ』


『宮城くんがそばにいてあげなきゃいけないのは田渕さんだよ』


そんな言葉を思い出して躊躇する。

いや…コイツの言葉は間違ってないんだ。


だけど、起こすだけだろ?


ゆっくり近づいてそっと髪に触れる。


夕日に照らされた髪はいつも以上に綺麗な茶色に見える。