こんな言葉でありがとうなんて。
もっとかける言葉はあるはずなのに。
どうして出てこないんだろう。
いつも、言いたいことや聞きたいことが言葉にならなくて結局心の奥底に眠ったまま。
「なーんだ、なんか朝から暗いぞ?笑えって!」
「いっ…痛いっ!」
登校してきた浜野くんに、ぷにーっとほっぺをつままれるつーちゃん。
怒った口調になぜか浜野くんは笑顔だ。
なんだか微笑ましいけど、複雑だ…。
「笑ってろ。そしたら嫌なことなんて吹っ飛ぶんだからな」
ポンポンと頭を撫でて男の子のところへ行ってしまった。
「浜野って最近ひどいよ〜。お弁当食べるし、つねってくるし〜」
両手でほっぺを押さえるつーちゃんが可愛い。
「ふふふ」
「何よーっ」
私は知ってるからね。
にやけちゃうよ!
浜野くんも浜野くんなりに頑張ってるんだね!

