いつだって、ヒーロー。



体育会から数日、足の痛みもすっかり治りジャンプしても痛くならなくなった。


本当にどこからきた痛みなのかわからないけど、治ったからいいかな。


「ねえ、つーちゃん」


うーん……。

体育会が終わってから、なんだかつーちゃんは上の空。

ぼーっとしてて、最近私のお話を聞き流してるって感じかな…。


「ん〜?」


返事もふわっとしてる。
絶対何かあった。


「何かあったの?」


机に頬杖をついて、ただぼーっと前を見てる。


「…私ね、振られちゃうのかも…」


「…え?」


つーちゃんが振られちゃう?

急にどうしたの?


「なんかね、最近冷たいんだ…。どうしてかなあ」


こういうときって…なんて声をかけてあげればいいんだろう。


本当に私って無能だな。
少しでも不安をなくしてあげたいのに、その言葉すら見つからないもん。


「つーちゃん…大丈夫だよ」


ただ手をぎゅっと握ることしかできなかった。


「ありがと…」