「俺がおぶって…」 「永倉」 宮城くんの声を遮るようにして名前を呼んだのは… 「浜野くん…?」 観覧席にいたはずの浜野くん。 私の頭の中はパニック。 「ほら、乗れ」 そう言って私の前でしゃがんだ。 ポト、ポトと汗が地面に落ちる。 えっ…と…それはつまり…おんぶってことだよね…? 「これ以上みんなを待たせるつもり?」 迷っているともっともらしいことを言われた。 そうだ、みんなのこと待たせてるんだ。 迷惑かけられないよね…。