いつだって、ヒーロー。



『俺、お前に言わなきゃいけねーことがある』


夏休みに入ってしばらくしたころ、秋から突然電話がかかってきた。


直接言った方が早いっていう声を聞いて
俺は秋の家に呼び出された。


自転車を飛ばして秋の家へと向かった。


「お前、伊藤朝陽知ってる?」


「知ってる。いずを狙ってるとかいう奴だろ?」


ちょーーーライバルな奴だ。
名前くらい爽太から聞いてる。


「このまま放置してたら永倉がどーなっても知らねえぞ?」


は?

何が?

とられるっつーこと?


「いや…俺だって努力はしてるっての」


俺が努力してないとでも思ってんのか?

俺の返事を聞くと秋はため息をつく。


「アイツ、最低な奴だから」


「はあ?」


もーお前、呼び出しといて何言ってんの?


「だから、自分の気に入った子にいい顔して、仲良くなったら襲ったりするよーな奴だって言ってんの」


「いや、そんな嘘…。爽太だって言ってたぞ?けっこう本気っぽいって」


わりとマジメに恋してるっぽいけど

って爽太言ってたし。


同じクラスの爽太が言ってんだぞ?
まあ、秋もなんだけどさ。