いつだって、ヒーロー。





ある意味かけだった。




ううん、ただの嫉妬。


かっこつけて言ってるだけ。
ただの嫉妬だった。


これ以上、自分の醜いところ見たくなかっただけかもしんない。


「せっかく秋がくれたチャンスだったのにな…。俺何やってんだろ…」


仰向けに寝転んで、右手を天井に伸ばす。


もちろん、天井になんて届くはずがない。


いずはもっと遠い。
こんな真っ白い天井なんかよりも、はるかに遠い。


「……昼飯作る。注文は受け付けねえぞ」


ガチャリとドアを閉めて、部屋を出て行った。


秋なりの優しさってやつか……。


「好きにならない…………。助けなくていい………………か」


呟いた言葉は拾われることなく天井に吸い込まれるように消えた。