「それを泉に伝えてくれって…。そう言われたの。それなのに、そんなの自分で言えって電話切っちゃった…」
そう、それで私、彼氏さんとケンカしたって思ったんだ。
青くん……だったんだね。
「宮城のことだから夏祭りまでには言うと思ったの…。そしたら言ってなくて…。それ知ったのも今、泉が夏祭りのことを話してくれたからで…」
だんだん真緒ちゃんの目に涙が浮かび上がる。
声も震えて今にも崩れそう。
「私…宮城にハッキリしてほしくてっ…そしたら泉に辛い思いさせちゃった…。本当に…ごめんっ…!」
「真緒ちゃん…泣かないで?違うよ…。真緒ちゃんのせいじゃないよ…」
そっと真緒ちゃんの頬を伝う涙を拭う。
「だってね、そのおかげでね…ハッキリ言えたんだもん…。だから、泣かないで?」
私に責める権利はない。
真緒ちゃんは私や青くんのことを思ってしてくれたから。
「ちょ…泉ぃ…!なんで泉が泣いてんのよお…!」
「泣いてなんかっ…!」
私のマネをするように涙を拭ってくれた。

