「もう……俺のこと好きになんねえ?」
「……………………………え?」
質問の意味が一瞬わからなくて、それでも青くんの真剣な目を見るとすぐにわかった。
どうしてそんなこと聞くの…?
「答えて?」
これで、全部終わる……?
青くんを傷つけないですむ…?
私の答えは……
「…………なら…ない。好きに…ならないよ…。だからっ…もう、私のこと…助けたりしなくて……いいからっ…」
私の気持ち。
私はもう…青くんのこと好きにならない。
青くんは新しい恋をしてる。
ならないよ…。
だから、安心して恋をしてね…?
きっと、ここで好きになるって答えたら迷惑だから…だから、聞いたんだよね?
俺はもう進んでるから。
これで助けるのは最後だ。
そう言いたいんだよね?
なるべく私を悲しませないようにって、そういう言い方をしてくれたんだよね?
私のことは気にしなくていいんだよ…。
忘れて…………………………?
最低な女だって。
振ったくせに助けたら、もう助けなくていいなんて言う都合がよすぎる女だって。
そう思っていいから…………。
「………………そっか」
どうして…どうしてそんな悲しそうに笑うの?
笑うなら、せめて私の大好きだった笑顔がいいよ…。
「……じゃあね」
もうすぐ田渕さんが来るよね?
その前に行かなくちゃ。
こんなぐちゃぐちゃな顔で電車なんて嫌だなあ…。
青くんのせいだよお…。
青くんの…青くん……私のせいだよ。
だけどね?
私なりに進んだよ?
ちっちゃい一歩だけどね…?
本当にバイバイ…。
たくさん傷つけてごめんね…。
ごめんね、ヒーロー。

