いつだって、ヒーロー。



たくさん謝らなきゃ。

真緒ちゃんに選んでもらったのに…浴衣が台無しになっちゃったよ…。

来年は…やっぱり湊と行こうかなあ?
いや、湊はもう付き合ったりするのかな?

せっかくの綺麗な浴衣も私のせいで綺麗に見えないよ…。



「こんな格好で走ったら足痛くなるだろ」



いつも、いつも助けてくれるのは青くんなんだ。

もう一度現れた青くんは私の頭を優しく撫でた。

なんでいつまでも優しくするの?

こんなんなら…

冷たく引き離された方がマシだよ…。


もう田渕さんと歩き始めてるのにどうして元カノの私なんかに…。


「痛くないもん…。なんで来たの…?」


「…逃げるから」


「逃げてなんて…ない…」


「…じゃあ一個聞いていい?」


腕を掴む手にもっと力を入れた。
ドクンドクンと胸の高鳴りが強くなる。